がん免疫療法

がん治療は外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)が三大療法と言われています。そこに併用して行うことで相乗効果が期待できるのが、がん免疫療法です。

林屋動物診療室では放射線治療以外の全ての治療を受けることができます。

動物には病気や怪我に対して自ら治そうとする力が備わっています。その力が免疫と呼ばれるものです。免疫細胞は血液中に存在し、体内にできたがん細胞を攻撃・撃退する力を持っています。がん免疫療法は元々備わっている免疫力を利用して、がんの進行や転移、再発を抑える治療です。三大療法による免疫の低下を軽減する効果や、QOL(生活の質)を改善する効果も期待できます。

がん免疫療法の種類

活性化リンパ球療法
自身の血液中にある2種類のT細胞を増やすことで、がんへの攻撃力を高める治療

樹状細胞療法(がんワクチン)
自身のがん細胞を利用し、攻撃するがんを記憶させ狙い撃ちする治療

・活性化リンパ球療法+樹状細胞療法
2つの両方を組み合わせての治療

・キラー細胞療法
自身の血液中にあるナチュラルキラー細胞を増やすことで、がんへの攻撃力を高める治療

治療方法

・活性化リンパ球療法
培養に約2週間(培養の状況によります)かかります

1.自身の血液を10〜12ml採取する
2.血液中の各細胞を培養する
3.点滴によって移植を行う

・樹状細胞療法(がんワクチン)
培養に約2週間(培養の状況によります)かかります

1.手術によりがん細胞を採取する
2.がん細胞内のナチュラルキラー細胞を培養する
3.点滴によって移植を行う

・キラー細胞療法
培養に約2週間(培養の状況によります)かかります

1.自身の血液を10〜12ml採取する
2.血液中の各細胞を培養する
3.点滴によって移植を行う

がん免疫療法により改善が期待できる疾患

乳腺癌、メラノーマ、肺腺癌